「一生懸命つくったのに、まったく売れない…」 そんな経験、ありませんか?
がんばって時間もお金もかけて作った商品やサービス。 「これはきっと売れる」と思って発売したのに、全然反応がない。 お客様からの声も少なく、何がダメだったのかもわからない──。
そんな風に、自信を失ってしまう方も少なくありません。
でも実は、「売れる商品」をつくるのに特別なセンスや最新のトレンドを追いかける必要はありません。 大切なのは、ちょっとした考え方の違いと、小さな工夫なんです。
この記事では、「売れる商品やサービスをつくるにはどうすればいいか?」をテーマに、 他と差をつけるための3つのステップをご紹介します。
マーケティングが苦手な方でも、すぐに取り入れられる内容なので、ぜひ参考にしてみてください。
お客様が「欲しい」と思うものが売れる
「いい商品なのに、なぜか売れない」──。 それは、スモールビジネスの現場でとてもよくあることです。 そして、その原因の多くは「商品の良さが伝わっていない」ことではなく、 そもそもお客様が欲しいと感じていないという“すれ違い”にあります。
私たちはつい、「これが自信作だ」「こだわってつくった」といった“作り手目線”で商品を見てしまいます。 けれど、買う側にとっては「どれだけ助かるか」「どれだけ自分にピッタリか」がすべて。
ではそのギャップをどう埋めるか? まずは、やってしまいがちなNGパターンから見ていきましょう。

「こだわり」だけでは、お客様の心は動かない

社長のこだわりって言われても…私にどういいのか分からないんですよね
スモールビジネスをやっていると、自分のこだわりが商品やサービスの“軸”になりますよね。 素材への想いや、職人としての技術、自分が「これが最高だ」と思えるポイント。 それらは本当に大切な価値です。
でも、それを“伝えずに”お客様に見せても、ただの自己満足で終わってしまうことがあります。 なぜなら、お客様は「あなたがどう思っているか」よりも、 「自分にとってどう役立つか」を知りたいからです。
「社長が好きな色で作りました」 「10年こだわり続けた配合です」
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お客様から見て「で、それって私にどういいの?」が伝わらないと、響かない。
こだわりが悪いんじゃない。 “こだわりが、誰のためのものか”を言葉にできていないことが問題なんです。
お客様の声を“宝の地図”にする



お客様の声を参考にするのはめっちゃ重要です!!
お客様の“声”は、売れる商品づくりのヒントそのものです。 たとえばこんな行動から、ニーズは見つかります。
- よく聞かれる質問や相談内容をメモする
- SNSのコメントやDMで出てくる言葉に注目する
- 店頭や会話の中で「困っていること」をさりげなく聞く
「こんなのがあれば嬉しい」「ここがちょっと不便」── そういった声を拾って、形にすることで、お客様に“刺さる”商品が生まれます。
差をつけるのは“ちょっとした工夫”でOK
「差別化って言われても、うちの商品は普通やし…」 そう思ってしまうのは当然です。実際、ものすごい発明をしないと勝てないわけではありません。 むしろ、スモールビジネスで大事なのは、“ちょっとした違い”をつくること。
同じような商品やサービスが並ぶ中で、最終的に選ばれる理由は案外ささいなことだったりします。 たとえば「このお店の方が説明がわかりやすい」とか、「スタッフの対応が丁寧」とか、 ほんの一言の気づかいや、安心感が選ばれる理由になります。
つまり、大きな差ではなく、小さな気配りの積み重ねが“差”を生むのです。


安売りは、一番遠回りな差別化



もちろん価格って大事だけど…
“とにかく安く!”ってなると、うちの良さが伝わらない気がしてモヤっとするんです。
「周りが値下げしてるから、うちも下げないと…」 「今月だけは赤字でも売上を立てたい…」 そんな気持ちから、安売りに踏み切ってしまう方も多いはず。
でも、一度安さを打ち出してしまうと、「安い=当たり前」になってしまうんです。
- 値下げすると、新規は来るけどリピートされにくい
- 一度下げたら、元の価格に戻すのが難しい
- 利益が減るから、サービス品質を保てなくなる
しかも、他社もすぐに値下げしてくるので、「“価格の消耗戦”」になりがち。 結果、疲弊して終わるというパターンは本当によく見ます。
価格で勝負するのは、資金力のある大手のやり方。 スモールビジネスは、「価格以外の“価値”で選ばれる工夫が必要」です。
「ちょっといいな」を仕込むだけで選ばれる



『このラベルかわいい!』って言ってもらえると、ちょっとした工夫でもちゃんと伝わるんやな〜って実感します!



価格以外の価値を“ちゃんと見える形”で伝えることが、選ばれる理由になります。『安心できそう』『使いやすそう』は強いです!!
安さで勝負することもひとつの戦略ですが、それだけでは埋もれてしまうことも。お客様が「選びたくなる」理由は、価格以外の“納得感”や“心地よさ”にあることが多いんです。
たとえば──
- 商品の使い方を、イラストや写真でわかりやすく伝える
- パッケージに一言メッセージを添えて温かみを出す
- 商品名を、お客様の悩みや用途に寄せた言葉にする(例:「腰にやさしいクッション」)
- 使用シーンを想像できるようなストーリーをWebやPOPで紹介する
- 「あなた向けです」と伝えるようなセグメント別の打ち出し(例:初心者向け/プロ向け)
- 他の人の評価や使用感(レビューやSNSの投稿)を掲載して安心感を与える
- 箱やラベルなどのデザインを変更する
こうした小さな気づかいが、「これにしよう」と思ってもらえるきっかけになります。
選ばれる理由は、派手さよりも「じんわり伝わる安心感や使いやすさ」だったりするんです。
出す前に反応をもらい、改善する
売れる商品は、一発勝負で作るものではありません。 実際に売れるかどうかは、お客様に試してもらって反応をもらってからでないと分かりません。
特に製造業や在庫を抱える業種では、一度つくってしまうと引き返せないケースが多くあります。 だからこそ大事なのが、「出す前に小さく試す」こと。 これをしているかどうかで、売れるまでのスピードや無駄の少なさが全然違ってきます。
完成度を高めてから出すのではなく、まずは反応を集めてから改善していく。 この「育てる姿勢」が、結果的にヒット商品につながっていきます。


作ってから気づいても、もう引き返せない



前に一気にチラシ刷ったことあるんですけど…
配った後に“これ誰に向けてるの?”って言われて、もう…泣きそうでした。
「これで完璧や!」と自信満々でリリースしても、 いざ売り出してみたら全然売れない──そんなこと、ありませんか?
とくに、印刷物・製造物・在庫を持つ商品などは、 完成してから“あれ?”と思っても、もう変更できないことが多いんです。
- チラシを1,000枚刷ったあとで、ターゲットにズレがあったと気づく
- まとめて商品を作ったのに、サイズ感が合わず返品ばかり
- サービスを出したのに「よく分からない」と言われる
これ、ほんまにあるあるです。
だからこそ、本番前に“反応をもらう”という一手間がめちゃくちゃ効く。 それを怠ると、作業もお金も全部「やり直し」になってしまいます。
“完成前に試す”のがプロのやり方



商品や販促物は、「出す前に小さくテストする」。
この一手間が、失敗の確率をぐっと下げてくれるんです。
売れる商品は、「育てていく」ことで完成します。 出す前に反応をもらって、必要に応じてブラッシュアップしていきましょう。
- 社内や知り合いに試してもらい、感想を集める
- SNSで「試作品モニター」を募集する
- 納品後に簡単なアンケートを送る
- 店頭で一言「どうでしたか?」と聞いてみる
少しでもリアルな声を集めることで、改善点が見えてきます。 いきなり本番に出すのではなく、小さく試してから育てる──それが失敗しない道です。
まとめ|売れる商品は、誰でも作れる



社内でアンケートの結果しっかり見たいと思います!



素晴らしい取り組みですね!
「うちには目新しいアイデアも、派手な商品もない…」 そんな風に思っている方も多いかもしれません。
でも、売れる商品に必要なのは「特別さ」ではありません。 大切なのは、お客様目線で考えて、気づきと改善を積み重ねること。
もう一度、3つのポイントをふり返ってみましょう。
- お客様の声を“宝の地図”として拾う
- 「ちょっといいな」と思われる工夫を仕込む
- 完成前に反応を集め、改善しながら育てていく
この3つさえ押さえておけば、売れる商品やサービスは誰でもつくれます。 少しずつでも、できるところから始めてみましょう。
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