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客単価を上げるには?今すぐできる方法と業種別アイデアまとめ【実践編③】

客単価を上げるためのヒントを伝える、スマートフォンと人々のイラストを使ったブログバナー

「売上を増やしたいけど、値上げはちょっと難しい…」そんな時に見直したいのが客単価(きゃくたんか)です。

この記事では、

  • 客単価の出し方(かんたんな計算式)
  • 客単価を上げるにはどうすればいいか?
  • 業種別(店舗/EC/法人向け)のアイデア集

を、初心者の方にもわかりやすく紹介していきます。

みや

売上向上の全体像に関する記事はこちらです👇

目次

客単価の出し方と考え方|まずは数字を把握しよう

数字は苦手なんです。。難しくないですか?

みや

大丈夫!割り算だけで計算できるよ!臆せずやってみてね!

客単価とは、「1回の購入(または契約)で、どれだけ使ってもらえたか?」を表す数字です。計算式はとてもシンプル。

電卓で計算する女性

客単価 = 売上 ÷ 購入回数(契約数)

ここでいう「購入回数(契約数)」とは、

  • 実店舗なら:1人のお客様が1回の会計をした数
  • ECサイトなら:注文数(件数)
  • 法人向けサービスなら:契約数、納品数、発注数など

業種によって表現は違いますが、「1件の売上を生んだ単位」でカウントすればOKです。

まずはざっくりでも構いません。月ごとの売上と、件数がわかれば、現状の客単価を出してみましょう。

客単価を上げるには?すぐできる改善アイデア4選

「売上を増やしたいけど、値上げはちょっと難しい…」そんなときに頼りになるのが“客単価アップ”です。

ここでは、大きなコストをかけずに始められて、さまざまな業種で活用しやすい4つの改善策を紹介します。
各施策には「店舗ビジネス」「ECサイト」「法人向け」の例を添えているので、自分の業種に合わせて取り入れてみてください。

セット販売やまとめ買いの導線をつくる

お客様にあと1点、もう1つと自然に買い足していただくことで、客単価はぐっと上がります。無理に売り込むのではなく、「これもあると便利そう」「せっかくなら一緒に買いたい」と感じてもらえる導線づくりが大切です。たとえばセットメニューの案内や、関連商品の紹介など、小さな仕掛けの積み重ねが売上アップに直結します。

キャベツの横に野菜炒めの素が置いてある作戦ですね?

みや

そうそうwよく売り場見てますね!自然と手に取れるようにするのがコツですよ!

商品を提案するアパレル店員

具体的なアイデアとしては:

  • 美容室:カット+ヘッドスパやトリートメントのセットメニュー
  • 小売店:関連商品を組み合わせた「選べるセット」「3点で◯%オフ」
  • 飲食店:メイン+サイド+ドリンクのセット提案、ランチ限定のまとめ注文
  • ECサイト:カート画面で「一緒に購入されています」などのレコメンド表示、2個目半額キャンペーン
  • サービス業:通常サービス+オプション(出張費、スピード対応など)を組み合わせたパッケージ提案

「どうせ買うならお得」「この組み合わせが便利そう」と思ってもらえるような、お客様目線の組み合わせを考えるのがポイントです。

価格の選択肢を広げる(上位プラン・追加オプション)

すべてのお客様に同じ価格を提示するのではなく、ニーズや状況に応じた選択肢を用意しておくことで、より価値を感じた方が“自然と”上の価格帯を選んでくれることがあります。「高い商品を売る」のではなく、「高い商品も選べる」状態をつくるイメージです。たとえば、少し手間をかけたプランや、追加オプションを選べるようにしておくと、お客様の満足度も上がり、結果として売上にもつながります。

うちのレストランではAランチ、Bランチ、Cランチがありますが、真ん中の値段のBランチが良く売れます。

みや

いい作戦ですね!選んでいただけれるプランの準備は大事!

プランの提案をリモート会議で行う人々

具体的なアイデアとしては:

  • サービス業:ベーシック/スタンダード/プレミアムの料金プランを明示
  • 美容室・サロン:通常メニューに+1,000円で上質トリートメントや指名料オプション
  • 法人向け:導入支援・マニュアル作成・運用相談などをオプションで提案
  • 小売店:通常商品の他に「限定版」「ギフト包装付き」などの上位商品
  • ECサイト:有料の延長保証、プレミアム配送サービスなどの選択肢を用意

「値上げ」ではなく「提案の幅を持たせる」ことで、お客様の選択肢が広がり、満足度と売上の両方が上がるきっかけになります。

提案方法を見直す(おすすめ表示、比較、声かけなど)

どんなに良い商品やサービスでも、それが魅力的に伝わっていなければ、お客様に選ばれることはありません。「伝え方」や「見せ方」を少し工夫するだけで、反応がまったく変わることもあります。たとえば、誰かが選んでいるとわかると安心感が生まれたり、比較しやすくなると決断が早くなったりします。つまり、「良さをどう伝えるか」が売上アップのカギになるのです。

やっぱり口コミは大切なんですか?

めちゃくちゃ大切です!どのビジネスでも口コミは最強の紹介手段です。

会話をする男女

具体的なアイデアとしては:

  • 店舗:スタッフが「人気の商品です」「今月はこれがよく選ばれています」と声かけ
  • ECサイト:レビュー件数や評価の高い順で並び替えたり、商品比較表を表示
  • 小売店:売れ筋ランキングやおすすめ商品をポップで掲示
  • 法人向け:導入事例・実績を営業資料に加える、FAQで信頼感を補強
  • サービス業:最も選ばれているプランを目立つ位置に配置

良い商品も「知られなければ選ばれない」。伝え方・見せ方の工夫を見直してみましょう。

買いやすさを整える(回数券、簡単な注文フロー)

「もう少し使ってみようかな」「せっかくならこれも頼んでみようかな」と思ってもらえるようにするには、買う・申し込むまでの“ハードル”をできるだけ低くしておくことが大切です。注文が面倒だったり、仕組みがわかりづらいと、お客様は購入をためらってしまいます。逆に、スムーズで安心感のある購入体験ができると、ついでにもう一品追加してくれたり、上のプランを選んでくれたりすることが増えていきます。

わかりやすさかー。。法人向けは特に難しいですね。

みや

法人向けはしっかりターゲットを絞るのが大事ですね!技術的にも複雑な商品も多いですしね。

目的地を決める家族

具体的なアイデアとしては:

  • 飲食店やサロン:お得な回数券の販売、当日予約が簡単にできるLINE受付
  • ECサイト:購入ステップの簡略化(3ステップ以内)、決済手段の多様化
  • 小売店:店内に案内係やQR決済を導入して会計のスムーズさを強化
  • 法人向け:契約書テンプレートや申込書の事前提示で導入ハードルを下げる
  • サービス業:無料体験やお試し期間の導入で「とりあえず使ってもらう」きっかけ作り

安心してスムーズに買える体験があると、「もう一品」「ちょっと上のプラン」なども選ばれやすくなります。

業種別!客単価アップの工夫と実例

ここでは、前章で紹介した「今すぐできる施策」とは異なり、各業種ごとに合わせた“現場での工夫や実例”をまとめてご紹介します。業種によって客単価を上げるための工夫は少しずつ変わります。「自分には関係ないな」と思わずに、似たような業態がないかを探して参考にしてみてください。ちょっとしたアイデアのヒントが見つかるかもしれません。

他の店舗の施策も見て勉強します!

みや

勉強熱心ですごい!!
では、事例をどーーんと載せておきますね!

店舗ビジネス(美容室・整体・小売など)

店舗の男女スタッフ
  • セットメニューや季節限定商品で単価を自然にアップ
  • スタンプカードや次回予約で継続利用を促進
  • スタッフによる提案トークで追加購入を後押し
  • おすすめ商品のポップやレビュー掲示で購買意欲を刺激
  • カラーやトリートメントのコースアップ提案
  • アップセル用の体験施術・試食・試供品の導入
  • 高単価商品への誘導(例:通常シャンプー→スカルプケアシャンプー)
  • 利用者の声や口コミを可視化して購入意欲を高める
  • 会計時に次回来店用の限定クーポンを配布
  • 「限定◯名」や「今月だけ」のキャンペーンを実施

ECサイト

ECサイト、カレンダー、地図、ベルのアイコン
  • 「あと◯◯円で送料無料」と表示して購入額を上げる
  • 関連商品や「一緒に買われている商品」を表示
  • 購入画面で「おすすめ」や「人気」を明示して後押し
  • セット販売(例:まとめ買いで10%オフ)を導入
  • レビューや星評価順で並べ替え、安心感を演出
  • 会員限定の割引商品を表示して単価アップを狙う
  • 高額商品に関連するメンテナンス品や保証プランを提案
  • 数量限定や期間限定の訴求で“今買いたい”心理を刺激
  • パーソナライズドレコメンド(閲覧履歴に応じた提案)を導入
  • 購入者限定の次回割引コードを同梱してリピート促進

法人向けサービス(BtoB商材など)

打合せを行う人々
  • 「ベーシック」と「プロフェッショナル」などプランに分けて提案
  • 成果が出た事例を資料にして、高価格帯提案の根拠に
  • 初期設計・サポート付きのオプションをつけて受注単価を上げる
  • 導入支援・マニュアル制作・社内研修などを追加メニューとして提案
  • 複数拠点への導入プランや定期保守パックを提案
  • 担当者との個別相談プラン(オンライン/対面)を有料化
  • 契約更新時のバージョンアップや追加機能提案で単価を上乗せ
  • 年間契約や長期契約で割引提案しつつ単価アップを図る
  • 「月次レポート」「改善提案会議」などの定期フォローをオプション化
  • 複数部門導入・部署横断型導入を提案して取引規模を拡大

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みや

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この記事を書いた人

宮 淳一郎のアバター 宮 淳一郎 代表取締役CEO

同志社大学大学院(MBA)修了/日本マーケティング学会所属
広告代理店、オムロン、アマゾンジャパンを経て株式会社マキモノを設立。
独立行政法人中小企業基盤整備機構の経営アドバイザーを兼任。
これまで支援した企業は100社以上。デジタルマーケティングが得意。

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